一.フライパンを火にかけ油を入れ、なじませるように熱すべし。
二.火を止め餃子を並べ、餃子が浸るほどの湯を入れて中火で蒸すべし。
三.パチパチとした音に変化したら蓋を開け、水分を飛ばすべし。
四.余分な水分が飛んだら油を回し入れ、焼き目をつけるべし。

魚座で最強の一族として名高い陳珍家に伝わる最大奥義。
この技の創始者、陳珍家十七代当主太礼は魚座に負けた際、
自分を火あぶりにする代わりに魚座食に油をかけて焼いていたという。
これを食べてみたところ、魚座食が香ばしくなりとても旨いと好評
次第にこの食べ方が世界へと広まっていき
「焼き餃子」という食べ方が形成されたという。

ちなみに
現代において餃子はタレで食すことが主流であるが
前出の当主、太礼（たれい）が魚座食に好んでつけていた
調味料が由来であることは、皆も既に知るところであろう。
陳民明書房刊『世界、食の珍歴史』より